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カリカリの唐揚げが食べたい!至高の唐揚げを作るための材料と揚げ方を徹底比較してみた
唐揚げを自宅で作るとき、お店のようなカラッとした仕上がりにならず、しんなりしてしまうことってありませんか?面倒な揚げ物を頑張ったのに、結果として満足度の低いものになってしまうとガッカリですよね......。唐揚げをカリカリに仕上げる方法は世の中にいくつも紹介されていますが、結局どの方法がいいのでしょうか?実際にいろいろ試して、比較検証してみました!
お店のようなカリカリの唐揚げを作るには?
自宅で作った唐揚げは、時間が経つにつれて衣がべっちゃりしてしまったり、外側はカリカリにできても、肝心の中身が生焼けだったり、逆にパサパサだったり。お店のように、外はカリカリ中はジューシーに仕上げるのって、意外と難しいですよね。
では、自宅でお店のような唐揚げを作るにはどうすればいいのでしょうか?専門家の意見やSNSで話題の方法を調べたところ、どうやらカリカリの唐揚げを作るコツは「衣の材料」と「揚げ方」にあるようです。
そこで、今回はこの2つのポイントを意識しながらベストな作り方を片っ端から検証!最もカリカリに揚がる方法にたどり着きました!
▼唐揚げの下味のナゾを解決!
揚げ方を確認する前に、鶏肉の下味のつけ方をチェックしましょう。何分がベストか?漬け込み時間による仕上がりの違いを検証しました。
カリカリにするのにおすすめの材料&仕込み方法は?
カリカリに揚げるためのポイントとなる衣の材料と仕込み方法。今回の検証では薄力粉や片栗粉をベースにしながら4つの方法で仕込み、食べ比べてみました。
揚げ方は、180度で1度だけ揚げる方法に統一しています。
薄力粉+片栗粉
薄力粉と片栗粉を1:1の割合で混ぜた衣で作ってみました。唐揚げのレシピでよく見る、一般的な作り方ですね。
- カリカリ度:★★☆☆☆
- ジューシー度:★★★☆☆
「家で作るいつもの唐揚げ」という印象です。衣は、揚げたてはそこそこカリカリ感がありますが、時間が経つにつれてしんなりしてきます。肉汁はほどよくキープされていて、パサパサ感はありません。固い唐揚げが苦手な、小さい子どもやお年寄りには良さそうです。
片栗粉+コーンスターチ
片栗粉とコーンスターチを1:1の割合で混ぜた衣で作ってみました。
- カリカリ度:★★★★★
- ジューシー度:★★★★☆
衣の見た目はいつもの唐揚げと変わりませんが、食べてびっくり!カリッザクッと固めの食感になっています。中のジューシーさも問題なく、“外はカリッと中はジューシー”が実現しました。
薄力粉+片栗粉+パン粉
薄力粉、片栗粉、パン粉を1:1:2の割合で混ぜた衣で作ってみました。
- カリカリ度:★★★★☆
- ジューシー度:★★★★☆
衣にパン粉を使うという、なかなか思いつかないこの方法。食べてみると、固くなったパン粉の食感を感じて、確かに衣はカリカリでした。そして、衣が厚付きになるからかお肉がとても柔らか!
ただ、そこはかとなく漂うチキンカツ感……。唐揚げかチキンカツかといわれればもちろん唐揚げなのですが、なんとなく頭に「?」が浮かびながらの試食でした。
片栗粉に水を加えてダマを作る
お水を混ぜてダマができた状態の片栗粉を、鶏肉にそのまままぶして揚げる方法です。ダマになった片栗粉の部分が揚がることでカリカリの食感になるのだそう。
上手くダマを作るには、片栗粉と水の量は1:1が目安で、そこから微調整をするのがおすすめ。少しでも水が多いと、ドロッと液体に。水が少なすぎると全体が1つにまとまってしまうので要注意です。
- カリカリ度:★★★★☆
- ジューシー度:★★☆☆☆
食感がザクザクでヤミツキになりそうです。ただし、片栗粉のダマがついていない部分は肉が素揚げ状態になっているため、少しパサパサ感を感じました。
衣が分厚いので、チキン南蛮や大根おろしなど水気の多いタレを絡めて、水分を補いながら食べるといいかもしれません。
カリカリになる揚げ方は?
次は揚げ方を検証していきます。薄力粉と片栗粉を同量混ぜた一般的な衣で、様々な揚げ方を試してみました!
低温から揚げる
油を温めずに鶏肉を入れてしまうという、なんともびっくりなこの方法。手順は以下の通りです。
1.フライパンに油を入れる。このとき火はつけない
2.常温の油の中に鶏肉を入れる
3.火をつけて弱火で5分加熱。鶏肉を裏返して更に3分加熱
4.一旦油から出して、180度に温度を上げた油で2度揚げして完成
- カリカリ度:★★★★★
- ジューシー度:★★☆☆☆
食べてみると、確かに衣はカリカリ!むしろ、ガチガチといっていい位固めでした。小さい子どもやお年寄りには無理な固さです……。そして、トータルの加熱時間が長いからか、肉汁が少な目でパサつき感を感じました。
とにかくガチガチに固い唐揚げを食べたい人にはおすすめですが、ジューシーさも欲しい人にはあまり向いていないかもしれません。
160度で揚げる
最初から最後まで160度の低温で揚げてみました。
- カリカリ度:★☆☆☆☆
- ジューシー度:★★★★★
油の温度が低いせいか、いつまで経ってもなかなかキツネ色にならず、白っぽい見た目です。食べてみるとびっくり。肉がとても柔らかく、超ジューシーな唐揚げでした。衣のカリカリ感はありませんが、柔らかな衣とぷりぷりの中身がよく合っていて、これはこれでアリです!
2度揚げ
最後は、よく聞く「2度揚げ」です。160度で4分揚げて一旦油から出し、5分休ませ、次に180度で1~2分揚げる方法で試してみました。
- カリカリ度:★★★★☆
- ジューシー度:★★★★☆
衣は程よくカリカリ、中は肉汁も残っていて、パサつきはありません。全体的なバランスがよく、お店で食べる唐揚げに一番近いかもしれません。
▼パパ料理研究家直伝!“2度揚げ”レシピ
料理研究家の滝村雅晴さんが、簡単なのに「カリッ、ふわっ、ジューシー」に仕上がる唐揚げのコツを3つご紹介します。
最強のカリカリ唐揚げの作り方は?
これまでの検証結果を元に、外はカリカリ中はジューシーな理想の唐揚げに仕上がる材料と揚げ方を解説します。
手間がかかっても最上のカリカリを求めるなら!
多少面倒な方法でもいいから、とにかく衣がカリカリの美味しい唐揚げが食べたいというときは、衣は片栗粉+コーンスターチ、揚げ方は2度揚げがおすすめです。
揚げる回数が2回に増えるので、大量に作る時などは結構大変ですが、頑張った甲斐のある美味しさです。
カリッザクッ!と気持ちの良い食感で、それでいてジューシーさも残るたまらない味わいです。
手間なくカリカリに仕上げたいなら!
簡単に作りたいときは、片栗粉+コーンスターチの衣で、180度の油で1度揚げしましょう。
衣を工夫することで、2度揚げしなくてもお店の唐揚げに近いクオリティが実現できますよ。
無数に存在する唐揚げレシピ、自分にとってベストな衣と揚げ方を見つけ出すのも楽しいかもしれません。これからの唐揚げ作りの参考に、今回の検証結果をぜひ活用してくださいね!
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