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さつまいもをおいしく簡単に蒸すコツ|フライパン・炊飯器・レンジ、一番おいしく蒸せるのはどれ?
さつまいもをシンプルにおいしく食べるなら、蒸す方法がおすすめ。蒸し器がなくても、自宅で簡単においしいふかし芋は作れるんですよ。この記事では、フライパン、炊飯器、レンジを使った基本の蒸し方を解説し、どの蒸し方が一番おいしく蒸せるのかを比較します。
おいしく蒸すコツは「じっくり火を通すこと」
さつまいもをおいしく蒸すには、「とにかくじっくり火を通すこと」がポイントです。じっくりと火を通すことで、さつまいものでんぷんが糖に代わり、甘いさつまいもへと変身します。
時短したい場合は輪切りなどに切って蒸してOKですが、時間があるなら丸ごと蒸してゆっくり火を通しましょう。蒸す方法は、茹でる方法に比べて時間をかけて火を通すため、甘みが出やすくしっとりと仕上がります。さつまいもの甘さを存分に味わいたいなら、ふかし芋にするのがおすすめなのです。
続いて、さつまいもの蒸し方を「フライパン」「炊飯器」「電子レンジ」に分けて解説します。
▼知っておきたい!さつまいもの豆知識はこちら
秋に収穫されるさつまいもは、貯蔵期間中に水分が抜け甘味が増します。市場に出回る10〜1月ごろが最も旬だと言えるでしょう。スーパーでの選び方、美味しくできる焼き芋のコツまで管理栄養士の広田千尋さんが解説します。
一番簡単!フライパンでさつまいもを蒸す方法
フライパンを使って蒸すメリットは、とにかく簡単に蒸せることです。「蒸し器は持ってない」というご家庭も多いと思いますが、フライパンならほとんどの方が持っているでしょう。
また、フライパンの大きさに合わせて、たくさんのさつまいもを一気に蒸すことができます。フライパンの代わりに、底が広めの鍋を使ってもOKですよ。
▼アク抜きをした方が良いさつまいも料理
アクは食べても体に悪い影響はありませんが、見た目が黒くなってしまったり、さつまいもの渋みや苦味を感じてしまう原因となります。さらに、アク抜きをした方が調味料が浸透しやすいというメリットも。さつまいもの天ぷらなど、アク抜きした方が良いとされる料理を解説します。
やり方
1.さつまいもはよく洗っておく。フライパンに並べ、水を1~2cmの高さになるように注ぐ。
2. フタをして火にかけ、沸騰するまでは弱めの中火、沸騰したら弱火にする。
3. 20分経ったら一度フタを開け、さつまいもをひっくり返す。水が減っていれば水を足し、さらに20分加熱する。
▼さつまいもは“皮ごと”食べるが正解!
さつまいもは皮の部分にも栄養が含まれるため、栄養をしっかり摂りたいなら皮まで食べるのがおすすめです。皮は食べても身体に悪影響を与えるものではありませんので、安心して食べられます。皮ごと食べるためにおすすめのレシピを紹介します。
放置でラクラク!炊飯器でさつまいもを蒸す方法
炊飯器を使うと、スイッチを入れるだけで簡単にさつまいもを蒸すことができます。50~60分ほど時間がかかりますが、放置でOKなので手をかけたくない方にはおすすめです。
デメリットは一度に2~3本程度しか蒸せないこと。たくさん蒸したい場合はフライパンを使いましょう。また、炊飯器によっては炊飯器での調理を禁止しているものもあります。お手持ちの炊飯器で調理できるか、取扱説明書を確認したうえで行いましょう。
やり方
1. さつまいもはよく洗っておく。炊飯釜にさつまいもが重ならないように並べ、1合の目盛りまで水を入れる。
2. 普通モードに設定して炊飯スイッチを押す。
時短したいなら!電子レンジでさつまいもを蒸す方法
電子レンジを使うと、10分ほどでさつまいもを蒸すことができます。フライパン、炊飯器では40~60分以上かかってしまうため、時短したい方やすぐに食べたい方におすすめです。
ただし、電子レンジは時短できる分、急速に加熱するため甘みが出にくいのがデメリットです。また電子レンジは加熱するときに水分を飛ばしてしまうため、パサつきやすくなります。
今回は電子レンジの低いワット数でなるべくゆっくり加熱し、濡らしたキッチンペーパーで乾燥を防ぎながら蒸す方法をご紹介します。
やり方
1. さつまいも1本(250g)をよく洗い、濡らしたキッチンペーパーで包み、そのうえからラップを巻く。
2. 200Wの電子レンジで9分加熱する。ラップの上から竹串を刺してみて、硬いようであれば30秒ずつ追加して加熱する。竹串がスッと通るようになったら、5分ほどそのまま放置して蒸らす。
どの方法がおいしく蒸せる?写真で比較!
今回紹介した方法の中では、どれが一番おいしく蒸せるのでしょうか。「フライパン」「炊飯器」「電子レンジ」で蒸したさつまいもを並べてみました。比較しやすいよう、同じ品種のさつまいもを蒸しています。
1番しっとり&甘みが強かったのは「炊飯器」
食べ比べてみると、炊飯器→フライパン→電子レンジの順にしっとりしていて、甘みも強く感じました。
フライパン
断面の外側部分がとくにしっとりとしています。食べると甘みも感じられ、炊飯器と電子レンジの中間の仕上がりといった印象です。
炊飯器
断面全体がしっとりとしており、手に取っただけでやわらかさを感じることができました。食べると舌触りがよく、とろけるようにしっとりとした食感です。甘みも一番強く感じました。
電子レンジ
断面にパサつきが見られます。ねっとり系のさつまいもですが、水分が飛び、ややホクホクした食感になっています。甘みはあっさりとしていました。
以上から、
- おいしく食べたいなら「炊飯器」
- 炊飯器より短い時間でたくさん蒸したいなら「フライパン」
- とにかく時短したいなら「電子レンジ」
がおすすめの使い分け方です。
目的に合わせて蒸し方を変えよう!
さつまいもの蒸し方を3つに分けてご紹介しました。目的に合わせて蒸し方を使い分けて、さつまいもをおいしくいただきましょう。
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